風俗博物館 (京都)
「風俗博物館」というと、何か怪しげな「秘宝館」的な趣を想像してしまわないでもないが、まったくそんなものではない。ここでいう「風俗」とは「生活上の習わしやしきたり」・「衣装」のこと。平安中期の風俗を中心に転じている。で、早い話が源氏物語の場景を再現した博物館です。「源氏物語博物館」としてもよさそうだが、「風俗博物館」としているのには何かわけがあるのか??
博物館とはいえ、ここは「井筒」という法衣や神職、宮中儀式などの服などを扱っているお店の中。京都ならではという商売。大手らしい。何でも先代が有職故実にご熱心で、昭和49年開設というかなり歴史のある私設博物館。自社製品のPRだけの資料館的ものと、自社コレクションを展示した美術館的要素が混じっているといえる。
場所は七条堀川にある西本願寺の門前。京都駅から北西に歩いて15分くらいか。井筒さんは、さすが大手だけあって、ビルが3つくらいあって、バス停そばにも「ナチュラルローソン」の入ったビルがあるのですが、そこではなく、ちょっと上って(北方向に歩いて)最初の小道を渡ったところをちょっと西に入ったところにあるビルです。張り紙によると、この法服部のビルの5階にあるようです。4階までは会社なので、ボロい(失礼。古風な)共用エレベータで5階まで上り、チンと鳴り、ドアが開くと、そこはまさに異界。と言っても悪魔が出てくるわけでなく、雅な展示物が眼前に。
まず、ここの「ウリ」である六条院の4分の1縮尺模型が目に入る。これだけでフロアの80%くらいは占めているのではないだろうか。もちろん人形や調度品なども縮小しておかれている。目線にあわせて邸内の様子がうかがえるようになっている。
六条院のジオラマがフロアのほとんどを占めるが、壁際などには、昭和天皇即位礼か何かの時に使った衣装のきれはしなど、なかなか興味深いものが展示されている。といいながら、六条院ジオラマに目がいってしまってなかなか気づかないですが。
写真撮ってもOKだし、六条院の模型も忠実な造り。まわりから観るだけでなく、奥には階段があり、六条院を鳥瞰できるようになっているというなかなか親切な設計。というわけで、源氏物語ファンなら必見でしょう。そうでない人も「平安京らしさ」を感じたいなら訪れてみる価値はあるのでは。
さらにこの博物館のもうひとつの楽しみ?は古装束の実物展示がありこと。展示というか要は試着できるのですが、づか訪問時はおねーちゃん達が試着して騒いでいて、づかは足を踏み入れることはできなかったっす。コスプレ趣味はないけれど狩衣くらいは着てみたかったんですけどね。
六条院パノラマは、四季それぞれの景色をひととおり眺めることができるが、時期によって、場面を変えているとのことで、リピートしても損はない。ただ、日曜が休みなのと、展示換えの時は長期間(1箇月くらい)休むことがあるらしいので、風俗博物館の公式サイトで御確認の上訪れたし。
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